キュアマリンの作り方

How to build Cure Marine

自作といっても何をつくったの?という話になりそうなので、キュアマリンを作ったときの資料を元に作り方を説明します。このページのとおりうちの着ぐるみは粘土からフルスクラッチ(全部自作)でつくってます。


1.原型芯作成

発泡スチロールブロックを張り合わせ、スチロールカッターやカッター、60番の紙やすりなどで原型の芯をつくります。

2.原型作成

原型の芯に粘土をかぶせ、形を作っていきます。その際目は後で開ける為特に必要ありません。また、鼻と口はこの段階で概ね確定させます。

3.雌型取りその1

原型ができたら、樹脂で雌型をとります。雌型は前面・後面右・後面左に3分割、分割する部分を粘土で堰をつくり、樹脂を積層して行きます。1層目はゲルコートという樹脂を積層します。

4.雌型取りその2

次にガラスクロスにポリ樹脂をしみこませたものを積層します。いわゆるFRP(繊維強化プラスチック)です。大体3~4回積層します。硬化時間は1層あたり1時間~2時間ほど。結構時間かかります。

5.積層・硬化した雌型 正面。

6.積層・硬化した雌型 横。

7.原型除去

硬化した雌型を分割面にしたがって分割し、中の粘土・スチロール原型を取り除きます。

8.雌型組み立て

空洞になった雌型をつなぎ合わせ、ガムテープで固定し、隙間を粘土で埋めます。

9.素体積層

雌型の表面にゲルコート・ポリ樹脂をしみこませたガラスクロスを積層していきます。(FRP積層)

積層・硬化が終わったら雌型を分割面にしたがって離型します。離型後の素体です。 あたりで眼を書きましたが・・・こわいwww

10.素体確認

離型後の素体のFRP積層が薄く強度がなかったので裏面を積層しつつ表面の表面処理開始。

モチベーションを維持のため、目を書いて

髪の毛つけて! うむ! なんとかなりそうだ。

11.目の部分をくりぬく

目の形を書き、その線に従いドリルで穴をあけ、その小さい穴をつなげてくりぬく。

12.表面処理開始

表面処理開始、粘土原型はでこぼこだらけなので

ポリパテをもっては削り表面を平準にしてきます。

この作業が一番長くてつらい・・・

13.表面処理中

削っているところです。削った粉がひどいことにw

果てしない・・・

14.イヤリングを作成

ダイヤブロックのお花を元にシリコンでかたどり、

シリコン型を使ってポリ樹脂を注ぎ込み成型 2つ作ります

15.ティアラ原型作成

チョコレートのハート型に粘土をもって作る。ハートの下の球体3つはハンズのパーツを使用。この後プラバンで囲い箱にしてシリコンで雌型をつくります。

16.ティアラ成型(失敗)

雌型にポリ樹脂を注入し成型。

しかし硬化剤が多く割れてしまいました・・・・

17.ティアラ成型(成功)

リボンの部分は布でリボンを作成することにして

真ん中のパーツを成型 2度目はうまくいきました。

18.表面処理後のパーツ一式

ポリ樹脂で作ったパーツはポリパテ、タミヤパテ、

サーフェイサーで表面処理を行います。

19.目のパーツ作成

PCで目を描いてシールに印刷し、目の形に合うようにヒートプレスで成型したプラバンに貼り付けます。

20.全体的なバランスの確認

21.塗装とバランス確認

肌色で塗装した後バランスをとっていきます。特に目のバランスひとつでイメージが変わるのでここは気合をいれます。

22.完成

各パーツを取り付け、髪の毛をつけ、中にスポンジなどでかぶれるようにしつつかぶった時に外れないよう顎ベルトと紐をつけて完成です。